着用回数、洗濯回数が多いワイシャツですが、宅配クリーニングだとお薦めはどこが良いのでしょうか。
元アパレル店・店長で、現ジュニア洗濯ソムリエの筆者が、お勧め6社を紹介します。
少数のワイシャツをクリーニングするなら、この3社がおすすめ
宅配クリーニング会社の多くは、「なんでも10点詰め放題で、○○円」といったパック料金制になっています。
すると一点当たりが1,000円前後になることが多く、ワイシャツを出すにはちょっと高くつきますね。
コートやダウンなどお高めのアイテムを出すなら、割安になるんですけど・・
そこで、下の3社は宅配クリーニングの中でも、お店と同じようにスーツは○○円、ワイシャツは○○円という、わかりやすい料金設定になってる会社です。
ネクシー |
リネット |
クリーニングパンダ |
まずはこの3社の、ワイシャツ料金と送料について見てみましょう。
宅配クリーニング業者 | ワイシャツ料金 | 送料 | ||||||||||||
クリーニングパンダ | 308円 |
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リネット | 319円 |
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ネクシー | 363円 |
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- リネットは月額429円のプレミアム会員になると初回に限り、代金は30%オフ、送料も無料になります。
- ネクシーは月額220円のプリモ会員になるとずっと代金が10%オフ、毛玉とりや軽い補修が無料、送料は4,000円以上で無料になります。
大量にまとまった数のワイシャツをクリーニングするなら、この3社がおすすめ
次は宅配クリーニング会社特有の「なんでも10点詰め放題で、○○円」といったパック料金制の会社3社です。
先ほど「パック料金制は高くつく」と言いましたが、今回の3社は大量な数をクリーニングするなら、セット料金を活かしてかなり安くなります。
KAJITAKU |
リコーベ |
ココアラ |
パック数は「10点で1万円」とか「15点で13,000円」と固定の点数に固定料金が決められています。
その中でこの3社は、ワイシャツは「3枚で1点カウント」にしている会社です。
つまり、「10点で1万円」のセットがあるとしたら、ワイシャツの場合「30枚で1万円」となります。
宅配クリーニング業者 | パック数と料金 | ワイシャツ枚数 | 1枚あたり金額 |
KAJITAKU | 15点/16,500円 | 45枚 | 366円 |
リコーベ | 15点/16,200円 | 45枚 | 360円 |
ココアラ | 10点/9,680円 | 30枚 | 323円 |
- リコーベは無料の会員登録で、プレゼントされる「すぐ使える」2,500円分のポイントを使用しての料金
- ココアラは12ヵ月無料保管サービスもしてくれます。半そでなどオフシーズンものを預けてみては?
パック料金制3社の「送料」を比べてみました。
宅配クリーニング業者 | 送料 | ||||||||
KAJITAKU |
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リコーベ |
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ココアラ |
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こちらパック料金制の場合、「北海道」「沖縄」「離島」以外ならほぼ無料が基本ですね。
ここまでは利用料金や送料など、価格にまつわる比較をしてみましたが、クリーニングで大切なのは価格だけではありません。
つぎは価格以外の様々な視点から、クオリティーの比較をしてみます。
おすすめ宅配クリーニング6社の価格以外の特徴を紹介
ここでは各社の特徴やこだわりポイント、支払い方法や納期などを見ていきます。
※価格は税込み価格です
宅配クリーニング 業者 |
ワイシャツ1枚 |
パック料金 /枚数 |
納期 | 特徴・こだわり | 支払い方法 | |
---|---|---|---|---|---|---|
クリーニングパンダ | 308円 | ー | 工場到着後 5日 |
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リネット | 319円 | ー | 工場到着後 2~5日 |
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ネクシー | 363円 | ー | 預けた日から 6~11日 |
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KAJITAKU | 366円 | 16,500円 /45枚 |
工場到着後 2~7日 |
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リコーベ | 415円 | 18,700円 /45枚 |
集荷日から 4日以降~ |
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ココアラ | 323円 | 9,680円 /30枚 |
工場到着後 3~7日 |
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いろいろと特徴をあげてみましたけど、ざっと以下のニーズにあわせて選んでみてはいかがでしょうか♪
ニーズ・特徴 | 宅配クリーニング業者 |
少量で「安く仕上げたい」なら | クリーニングパンダ |
コンビニから送って、宅配BOXで受け取りたいなら (2回目以降から利用可能) |
リネット |
しぶといシミを落としたいなら | ネクシー |
白洋舎の上質なクリーニングをしてもらいたいなら | KAJITAKU |
ワイシャツの他ネクタイ、マフラーなども1/3カウントでミックスできるのは | リコーベ |
■他の人と混ず、個別に洗ってほしいなら ■多量で預けるなら最安値 |
ココアラ |
街のクリーニング屋さんのワイシャツクリーニング料金相場
ワイシャツのクリーニング料金は、街のクリーニング屋さんでは100円代でしてくれるところも多く、相場は宅配クリーニングより安くなっています。
近くに信頼できる安価なお店があるのなら、そこでクリーニングすると良いと思います。
クリーニング店 | ワイシャツクリーニング料金(税込み) |
クリーニング スワローチェーン | 275円 |
ノムラ クリーニング | 250円 |
ポニークリーニング | 242円 |
CLEANING 喜久屋 | 264円 |
ホワイト急便 | 130円 |
うさちゃんクリーニング | 295円 |
白洋舎 | 385円 |
クリーニング ルビー | 255円 |
クリーニング専科 | 230円 |
街のクリーニング屋さん、ワイシャツ料金相場・・258円
※同じクリーニングチェーン店でも、地域や店舗によっても料金は異なります。あくまでもランダムに調べてみました。
ということで、街のクリーニング屋さんのワイシャツ相場は258円でした。
ただ・・
「閉店時間までに引き取りに行くのが難しい」
「近くに安くて信頼できるお店がない」
「通勤途中に立ち寄ることができるけど、荷物が嵩張るのが嫌」
という方には、宅配クリーニングはとても便利なサービスですね。
ちなみに、ここで紹介した宅配クリーニング6社の平均価格は333円でした。
※パック価格は15枚パックで統一し、「リコーベ」は初回利用可能のポイントを使用した前提で計算しています。
宅配クリーニング「利用の流れ」案内
宅配クリーニングを利用した場合、どのような手順と流れですすむのか見ていきましょう。
公式ページから注文をする
各社の公式ページから、インターネット注文をします。
- クリーニングに出す品目と数量を選択
- 各種オプション(しみ抜きなど)を選択
- 支払方法を選択
(クレジット決済の場合、このタイミングで行う業者もあり) - 氏名・住所・連絡先などの個人情報入力
(多くの業者では、ここで会員登録が必要)
集荷キッドが届く
ネットで注文後、2~3以内に着物を入れるバッグをはじめとする「集荷キッド」が届きます。
中身はだいたい以下の物が同梱されています。
(業者によって中身は異なります)
- 集荷用バッグ
- 説明書・手順書
- 注文書・注文札
- 運送用送り状
- クーポン券など
なかには集荷キッドがない業者もあります。
その場合、丈夫な袋か段ボールを用意して送ります。
洗濯ものを集荷バッグに入れて発送する
集荷バッグに、洗いたいものをたたんで詰めます。
各社、微妙にルールや注意事項がちがいますので、同梱の説明書はしっかり目を通しましょう。
詰め終わったら、運送便を手配します。
- 『ネクシー』は、基本「佐川急便」ですが、コンビニ利用時は「ヤマト運輸」の送り状が同梱されてます。
- 『リネット』と『クリーニングパンダ』、『リコーベ』は、「ヤマト運輸」の送り状が同梱されています。
- 『KAJITAKU』は集荷キッドがなく、佐川急便のドライバーが段ボールと送り状を持って集荷に来ます。
⇒ 「保管なし衣類」はヤマト運輸。コンビニ発送も可。 - 『ココアラ』は「佐川急便」の送り状が同梱されています。
- 送り状が同梱される業者の場合、インターネットなどで、最寄りの指定運送会社の営業所をさがし、電話します。
もしもし
集荷をお願いします・・ - ドライバーに、集荷用バッグを渡して終わりです。
洗濯ものが工場に届いて検品後、シミなどの見積もりの連絡
商品が届くと、業者がまず行うのは品物の状態を検品します。
検品して新たなシミやほつれ、カビや色落ちなどがあると、それの処置を行うか否か、またその処置の見積もり金額を伝えてくれます。
そして金額が見合えば、「正式に注文する」というかたちです。
かならず各社が出している説明書や手引きを確認してください!
しみ抜きなどの代金は、約1週間前後の期間をかけて見積もり連絡があります。
クリーニング完成後・納品
おおくの業者は、注文時に指定した日に納品されます。
完成品が届いたら、状態のチェックをしましょう。
もし万が一、クリーニングに不備などがあれば連絡します。
大抵は、再仕上などの措置をとってもらえるはずです。
再仕上を依頼するのは、通常は完成品到着から1週間以内が常識範囲です。
再仕上を行う場合、次の条件が満たされてないと不可になることがあります。
- クリーニング後は未使用であること
- 再仕上期間以内であること
- クリーニングの札が付いていること
ノーアイロンワイシャツのクリーニング注意点
昨今では、ワイシャツと言えば「ノーアイロン加工」が当たり前のように出回っています。
ノーアイロンシャツとは日清紡の「SSP加工」、東洋紡の「VP加工」を筆頭に、「形状安定加工」「形態安定加工」「形状記憶加工」「ノーアイロン加工」といろいろなパッケージ表記がされています。
これらはどれも、「ノーアイロンシャツ」という意味で同じです。
呼び名も増えていきました
するとノーアイロン加工シャツの中には、
「家庭洗濯ありきの前提で、クリーニングに出すことをお薦めしない」
というシャツも存在します。
特に綿100%の「ノーアイロンシャツ」
ポリエステル100%の「ノーアイロンシャツ」などに、そのようなものがあります。
これらはクリーニング過程の「熱処理」によって、大きく縮んでしまうことがあります。
このような「ノーアイロン系ワイシャツ」は家庭洗濯をして、高熱をともなうタンブラー乾燥は避け、干して自然に乾燥させるのが良いです。
ノーアイロンシャツの効果的な選択方法は、脱水を短くして「水がしたたり落ちるくらい」の状態から干し始めると、水の重みが小じわ伸ばしの助けになると言います。
そしてハンガーに掛け、濡れてる状態でパンパンと生地を手で引っ張ったり、叩いたりしてシワを伸ばしてか乾燥させるのも効果的です。
まとめ
ワイシャツはビジネス衣類の中では、最も洗濯回数が多いアイテムです。
欧米ではもともとワイシャツは「下着」とみなされていたほどで、毎日着かえるのが当たり前なわけですから・・
そんな洗濯回数が多くなるワイシャツは、クリーニング代も少しでも安く済ませたいところですね。
また肌に触れる面積が多い分、ノリや洗剤の成分も気になる人も多いのではないでしょうか。
ファッションの面から見ても、クールビズスタイルが定着した今は「襟元のデザイン」も気になるポイントで、プレス仕上げの技術力も高度なものが求められます。
たとえばボタンダウンシャツやカッターウェイシャツでは、襟のローリングが丸いほど美しくなります。
100円代のクリーニング店でも、そのような拘りポイントをカバーできなければ、残念な仕上がりになるかもしれません。
もちろん100円代でも、技術力で高いクオリティーのお店も沢山あります。
ただ
- 近くに信頼できるクリーニング屋さんがない
- なかなかクリーニング店に持ち込む時間がない
- 持ち込む量が多く、持ち込むのが大変
- クリーニング屋さんて店員と対面で、渡したくない
- 個別洗い、極上しみ抜き、天然ノリ、コンビニ発送など、近所では出来ないサービスを試したい
なんて思ったら、一度試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。。
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